転職を不必要に繰り返さないためには、面接のコツを押さえておくことも大切です。面接は転職活動では必ず生じる壁で、ここを突破しないと採用には至りません。履歴書や職務経歴書、身だしなみなどは完璧でも、面接対策をしっかり行っていないと落とされることになります。

面接では、何もつまずくことなく流暢に話したり受け答えをしたりすることを重視されているわけではありません。人間ですから面接で緊張したり、言葉につまづくこともあります。面接官もそこにダメ出しをすることはないため、気を落とさず緊張している旨を伝えて深呼吸して答え直しても良いのです。ただ、望ましくないのは面接の際に貧乏ゆすりをしたり前のめりになって足を開いたり、椅子にのけぞるように座ったりという、態度が良くないと判断されるケースです。

面接の際によく聞かれる志望動機や前職の退職理由を押さえておくこと、企業研究を抜かりなく行っておくことなどは前提です。これらを徹底しておいたうえで、あとは面接官の話を聞く姿勢、質問する姿勢、面接官の質問に答える姿勢は必ずチェックされるので注意が必要です。

言葉遣いも、最初から最後まで崩さないようにしなくてはいけません。こちらも、緊張から言葉に詰まったり声が裏返ったりすることはあるでしょう。前述したとおり、緊張していれば誰でも起こり得ることなのでそれだけで不採用にはなりません。しかし、面接の途中で談笑のように雰囲気が和むことがあったとしても、緊張が解れすぎて友人同士のようにフランクな言葉遣いに変わるのは禁物です。介護業界では特に利用者への接遇で言葉遣いも重要になるので、より注意しましょう。